・ミトコンドリアを増やそう。                        12月
最近、マスコミ等で「ミトコンドリア」の事が話題になっていますね。
新潟大学の安保先生は「子供は解糖系で瞬発力等に優れているが、大人から老人になるにつれてミトコンドリア系になり、熱効率が良くなって(細胞分裂が少なくなり持続力はある)食べる量は少なくて良くなる」と言われています。
ミトコンドリアは細胞の中に存在し、発熱し体温を保ち健康を維持するのに大事なもののようで、NHKの、ためしてガッテンでは「インターバル的な運動がミトコンドリアを増やす」と言ってました。
つまり、100mほど急ぎ足で歩き、1分間休む。こういう運動と休憩を繰り返すことがミトコンドリアを増やすことになるらしい。
ただし「、食べ過ぎない事」。何十万年もの間、人類は空腹の時代が多い環境で、ミトコンドリアを増やし命を守るDNAを引き継いで来た歴史があるようです。
処で、私ことですが週に1~2度食べる肉も「霜降り」ではなく「赤身肉」になってしまいましたね。 A5ランクの肉は、食べても美味しいとは思わないし食べれなくなってしまいました。年のせいですね、きっと。
安保先生も、「ミトコンドリアの多い赤身肉を食べるのが体にいいね」とおっしゃっていましたし、特に良いのが、砂ぎも(鳥の砂づり)との事でした。
大人から老人に向かう方に申し上げます。「体を動かして休憩」で体内のミトコンドリアを増やし、お肉を食べるならミトコンドリアの多い赤身肉にしませんか? ただし食べ過ぎないで・・・。
・心筋梗塞のメカニズムとは。                        11月
これから来年の春が来るまで、風邪・インフルエンザや心筋梗塞の危険が増す季節になりますね。
風邪やインフルエンザは、これまで言ってきた通り、引く必要のある人が引くわけで、今回は心筋梗塞について、私が加入している「日本成人病協会」からのメカニズムの説明をご紹介しましょう。
原因は、急激な温度差による血圧の変化と血管の収縮が大きく関係していると言われています。
      温かい部屋 → 寒い外 ・・・皮膚の表面温度低下、末梢血管が収縮
すると、体の中心部の血流量が増え動脈硬化をしていると、冠動脈を通過できずに発作が起きる。
また、睡眠中に出来た血栓は午前9時~12時ごろ血管を塞ぎやすくなる。とのことです。
※ヒートショック(急激な温度差による血圧の変動)が循環器の疾患を起こしやすくするようですね。
では、それを防ぐには、
脱衣所を温かくする・入浴時間は短めに・水分補給をする(入浴後や起床時)・外出時の寒さ対策等に
気をつけましょう。そして、循環器(特に脳と心臓)の疾患は、時間との闘いなので異常を感じたら、すぐに病院へ行くのが良いでしょう。現代医学も循環器系についての技術はさすがにすごいと思います。
寒い冬を健康に乗り切るには、末梢の血管を守る服装、食事はビタミンC・E、鉄分、ミネラルを多く含む根菜類が体を温めてくれるし、熱を作る下半身の筋肉量を落とさないことも大事だと思いますよ。
ただ、中高年に多い「高血圧」は症状であって病気ではないので、薬で下げるだけではとても怖い話だと思います。
原因をほっといて「圧」だけ下げるから、血液が末端まで行き渡らず、あちこちで「梗塞」を起こしたり認知症などが増える原因の一つになっていると思うんですが・・・違ってる?
いずれにしても、個々の体の不調の原因を早く見つけ、解消すれば薬は不要になると思いますよ。
そういう事をお手伝いするのが「整体」の一番の仕事だと思っています。
・ガンと認知症とどちらがいいですか? それとも・・・。            10月
今や、2人に1人がガンになり、4人に1人が認知症になる時代がやって来たようです。
2分の1と、4分の1を足すと・・・・・4分の3になり、4人中3人がどちらかに入る計算になりませんか?。
ガンと認知症がダブルことはないのか。と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、双方とも生き方が違うというか、生き様が違うのでダブることは少ないと考えます。
ならば、皆さんは4分の3に仲間入り? それとも4分の1へお越しになりますか?
以前から「ひとりごと」で言ってますが、ガンにならない為には、「冷やさない」「食べ過ぎない」「ストレスを貯めない」それに「風邪を上手に引く」でしたね。
8月のセミナーでも医学博士の安保先生が、ガンになりやすい人は「低酸素」「低体温」「高糖質」とおっしゃっていました。 我々の考え方と共通しているのは何とも不思議ですね。
認知症については、基本的には「脳細胞の隅々まで」酸素と栄養分を一杯含んだ血液が循環していれば、何も問題はないと思います。 そこで血圧や塩分のことが心配になりますね。
安保先生も、「血圧は高くても低くても良い」と言われてました。ということは、血圧降下剤で隅々まで届かなくなるほうが怖いですねよ。 認知症どころか脳梗塞、狭心症なんて怖いことにも・・・?。
そして安定剤(睡眠剤)や鎮痛剤も認知症を促進させそうに感じますね。
やっぱり、摂るべき塩分量はしっかり取って、体の代謝を良くすることが一番。
さあ皆さん、まずは4分の1に入って、・・・ その後は、細胞内のミトコンドリアを増やし、体の中から燃焼させる力をつけて、健康寿命を伸ばしましょう。
・師匠(二宮整体アカデミー)の公式ホームページが出来ました。         9月
これまで、二宮先生のホームページと思われる紛らわしいものがありましたが、これですっきりしますね。
今後、内容が充実していくことに期待してるし、とても楽しみです・・・・。
このHPの「リンク」から見ることも出来ますが、
   http://ninomiyaseitai.com   です。  まずはご報告まで。
・今年も 安保 徹 先生良かったよ                       8月
今年の大阪夏季セミナーで、免疫学の安保先生の2年ぶりの講話をお聞きし、改めて先生の西洋医学の持論と我が整体とは、病気や不具合への考え方が近いと認識を新たに致しました。
ミトコンドリアのことは良く分かりませんが、ガン・腎臓病・血圧・糖尿病・膠原病・緑内障・塩分・痛み・免疫のこと等すっごく分かりやすかったし、今までやってきたは間違ってなかったと自信が持てました。
特に、「人間の免疫は5~15歳までに免疫が出来上がるので、その間にしっかり免疫力を身につけましょう。
子供の手が特別汚れていなければ洗う必要はない。うがいをしたら、そのまま飲み込めば良い」など楽しかったし、「塩分が過剰なのか不足しているのかは己の感覚を信じなさい」なんてガッテンでしたね。
そして「色々な症状は治るためのステップだから、止めてはいけない」なんてその通りで素晴らしかったですね。
私が常々、口を酸っぱくして言っていることが間違ってなかったことを改めて確認出来てとてもうれしかったですね・・・。
安保先生には、これからももっともっと医療の表舞台に出て頂いて、体や病気のことを日本の国民全員に訴えて欲しいし、本当のことを言って頂けるお医者さんが、これから一人でも増えて欲しいと思いますね。
・わが師は不死身ではなかった!                         7月
二宮先生が、4月末辺りから体調を壊し、5月中旬から2週間入院された。
40数年の整体人生で初めてのことで、以前「肺炎で1日だけ仕事を休んだ」というのは聞いたことはありますが、2週間、そして入院というのを聞いて周囲が大騒ぎになったのは言うまでもありません。
これまで、芦屋を拠点に、長年、関東・広島・四国・九州と走り回ってこられた疲れが、いっぺんに出てしまったようだ。 それでも退院した翌日には、熊本で2時間の講演会をこなしている。なんてというタフさというか、精神力も尋常の持ち主ではないことにあらためて驚かされた。
入院中の医師の話では、「あと1日ムリして働いていたら命がなかったかも・・・」との事。
今回のことで「やっと自分の血液型が分かった」ぐらいだから、約半世紀近くがむしゃらに整体の事ばかりに明け暮れしてこられたのが良く分かりました。
ですがこれを機に、我々二宮整体一門の為にも、現場での仕事量をセーブされ、指導者として「二宮整体」「野口整体」の神髄を、後人に伝えて行かれることに重点を置かれ、体を大切にし、ゆったり暮され長生きされますよう心から願っています。
・「いいとこ取り」出来る皆さんは幸せ。                     6月
世の中には色々な情報があふれているし、それを簡単に手に入れることが出来る時代になりました。
インターネットでは、なんでも調べることが出来るし、テレビをつけると「ドクター・・・」「健康・・・・」などの番組はいっぱいですが、なかなか本当のことが伝わってこない。
大事なのは、「良いものを見分ける目と知識」を持つことでしょうね。
具体的には、「風邪を引いたらこうしよう」「腰や膝が痛くなったら・・・」「脳溢血を起こしたら・・・」「ガンになったら・・・」というふうに、ある程度決めておく必要があるのではないですか?
私のひとりごととしては、まず、サプリメントについては、終戦直後ならまだしも今の日本人にはまったく必要ないと思いますね。 ガンを含む慢性病になった場合は、整体で自律神経や免疫力を調整すれば何とか元気を取り戻せると思います。 問題は、交通事故で出血多量のような時や、脳出血・脳梗塞で一分一秒を争う時は、やっぱり現代医学の技術はすごいと思うし大したもんですよね。
皆さんも日頃から、何かに偏って頼ってしまうのではなく、自分の治癒力を信じたり、ケースバイケースで、自分の命や健康を守る対処法を考えておいた方がいいかもよ。
「健康寿命を延ばす為にも、賢く生きなきゃね」   整体は生活指導を含め皆さんの応援団です!。
・人間の体は左右対称(シンメトリー)ではない                  5月
世の中の皆さんは、人間の体は左右対称の方がバランスも良いし、そうなることで健康を保てると思っている人が多いように思いますが・・・。はたしてそうなのでしょうか?
我々の整体では「人間の体は左右対称であってはならない」と考えます。
内臓にしても、右と左では違うし、2つある内臓も右と左では大きさが違うし、左右の位置も微妙に違っていますよね。
体の働きの点から言うと、左半身は自律神経の「交感神経系」で「やる気」に関係し「食べたものの排泄」に影響、そして右半身は「副交感神経系」で「色気と食い気」に関係し「食べたものの吸収」に影響します。
そして、左の骨盤は締まっていて体を支える働きをし、右の骨盤は左より上に位置しパワーを生み出します。 だから、野球も陸上競技もスケートも同じ方向(左回り)に走ることにしたんだと思われます。
我々の整体法の基本は、そのような体が元々持っている特徴を生かし、
左の骨盤を締め、右の骨盤を上げることにより自律神経が整い、内臓や各部位が持つ本来の働きを高めることになり6~7割方健康で過ごせることになります。
残りの3割余りは、不調を起こしている部位の関連部分を調整すればOKになり、花粉症~ガンにまで幅広く効果が得られることになる訳です。
今に至るまで我が師は、自律神経やその他で、紆余曲折のご苦労を長年されて来られたにも拘らず、我々弟子の整体師にはシンプルで分かりやすく、しかもボランティアの精神で伝授して下さっていることに日々感謝しております。
・「肝心要(肝腎要)かんじんかなめ」                     4月
現在は、肝心要と書くようですが、良く聞く言葉ですよね。。
先人の方たちは、人間の体は「肝臓・腎臓・腰がすごく大事だよ」と言ってくれていたんですね。
食べたものを解毒・代謝してエネルギーとして蓄えてくれる肝臓、毎日200?近い血液をろ過して、いらないものをオシッコにして外へ出してくれている腎臓、中心にあり体を支えバランスを取ってくれている腰。
何度も言っていいますが、病気の主な原因は、食べ過ぎと冷えです。
食べ過ぎると肝臓に負担をかけ、体が冷えると泌尿器である腎臓の機能が落ち、偏った体の使い方をすると腰が異常を起こす。 昔の人は、どうしたら健康を害するかを良く知っていたんですね。
私たちは、体が異常を起こした時に「異常ですよ」と、サインを出し教えてくれる体が良い体と考えます(出ないように抑え込んではいけません)。
頭痛、発熱、咳、下痢、血圧、各種の痛み等々のサインに対し、操法という技術を使い、その時々の
一番良い状態に変えることが出来た時、整体冥利に尽きますね。
農業に「有機農法」というのがあります。薬を使わずその人の持っている力を出す、まさに我々のやっている整体はそれだと思いますよ・・・。
・花粉症は、花粉が悪いんじゃない、体を変えなきゃあダメ!          3月
またまた花粉の季節がやってきました。そして今ピークにさしかかっているようですね。
皆さんの周りで花粉症を起こしている人を良く観察してみて下さい。共通点はないでしょうか?
膠原病、リウマチ、ガンになる(交感神経優位)ような少し肩幅の狭い緊張型の人は、以外に花粉症とは無関係ではないですか?
また、寝る・食べる・好きなことをする(副交感神経優位)時間が長いような人に花粉症が多いのではないですか。 自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスの問題なんですね。
そのように副交感神経が優位になり過ぎると、花粉症や、アレルギーや喘息などを起こしてしまいます。
ただ、喘息については、ダニが原因ではないと思っています。ダニやハウスダストに過剰な反応をしない体にすれば良いだけ。今の医学は体を見ないで顕微鏡を見て、原因を外部のせいにしてしまうんよね。
では、日常生活で花粉症にならない為には、上記の副交感神経優位の生活を改めて、冬時期の暖房を少し控えめにすると良いでしょう。
整体的には、目と鼻に関係する首の2番目と3番目の骨を掃除し、少し交感神経を上げる操法をします。
また「二宮整体」は、人間の体は左側が交感神経、右側が副交感神経と分けて考えています。
そして、体の左右を対照(シンメトリー)にしせずに、少しだけ副交感神経優位がベストと考えます。
それは、左と右では中の臓器の大きさや位置も違うし、働きと役割分担がまったく違うからなんです。 
では、くれぐれも薬に頼らないようにしましょう・・・ね。
・一人で出来る整体法                             2月
今月は、一人で出来る整体法をいくつかご紹介致しましょう。 まず、
①邪気吐き(よく眠れるようになります)
 正座をし、両手をぴんと伸ばして指をミゾオチにめり込むように押し当て、頭が床につくくらい前傾し、 息をすべて吐きだしてしまいます。3回やりましょう。ミゾオチが緩めばOKです。
②ねじ切り(腰痛、特に脊柱管狭窄症には効果あり)
 正座で、まず右手を左太ももに当て、右手を引きながら左後方を見るように、体を左にねじります。
 呼吸をグッとごらえ、ハーッと吐きながら正面に戻ります。次は左手で右の太ももを引き寄せながら、
 右後方を見るようにし、正面に戻ります。左右5回やると良いでしょう。
③かかと伸ばし(冷えが取れ、体がシャキッとします)
 仰向けで、かかとをグーッと突き出すように伸ばすと、アキレス・腰・背中まで気持ちよく伸び、血液やリンパ液の流れが良くなり、体が生き返るように感じられるでしょう。3回やりましょう。
④猫のあくび
 これは整体ではありませんが、最近自分でやってみて気持ちが良かったのでご紹介 します。
 まず、四つん這いになり、手を少し前の方につきます。次に、息を全部吐き出しなが ら腰を落とし正座をします。犬や猫は上手にやっているので参考にしてください。3回やりましょう。
 明けましておめでとうございます。                    1月
・痛 み
今月は痛みの第2弾です。
痛みは、体を守る大事な症状であって、センサーでもあり、セコムみたいな役目もしています。
膝や肩や腰が壊れる前に、痛みを発することで限界が来たことを知らせてくれるわけで、頭痛があるから、脳卒中や脳梗塞を未然に防ぐことも出来るんですね。 痛みは有難いものなのです。
薬や注射で、痛みが脳に伝わるのを遮断していたら、完全に壊れてしまうまで酷使してしまいますよ。
私の所へ来られて「痛い」と言われる方には、原因を一緒に考えてみて、改善できるものは改善し、痛みを寛解して「限界が来て痛みを発症したら、また来てください」と言って帰っていただきます。
それから、痛みについて注意することを一つ言っておきましょう。
それは、「痛みのあるところは、お風呂でお湯に浸けて温めてはいけない」ということです。
痛みのあるところは、炎症を起こしているんで、家で言えば火事の状況なわけです。家が焼けている時には水をかけるべきで、お湯で温めるということは、水ではなく灯油をかけるようなものなんですね。
今年から、体に痛みが出たら、是非「分かった分かった、教えてくれてありがとう」と言ってあげましょう。